セミナー後のフォロー作業8時間は、生成AIでどこまで減らせるか
結論から言うと、セミナー1回あたり約8時間、ほぼ丸一日かかっていたフォロー作業は、生成AIの活用でほぼ自動化できます。当事業部が毎月開催しているAIオープンラボ(2026年6月で第27回)の運営で、実際に毎月使っている手順です。本記事は2026年7月時点の運用に基づいています。
セミナー後のフォロー作業には、何にどれだけ時間がかかるのか
私の実測では、勉強会1回のフォロー作業は約8時間、ほぼ丸一日でした。内訳は、内容の要約に20分、参加者へのお礼メール作成に30分、SNS告知投稿の作成(4パターン)に40分、アーカイブの編集に3時間、ウェブサイトへの開催報告の更新に3時間、次回案内の作成に10分です。
どれも「開催のたびに必ず発生する」「型がほぼ決まっている」作業です。この2つの条件がそろった業務は、生成AIに任せる第一候補になります。
どうやって自動化するのか:3つの部品
AIに業務を任せる仕組みを、私は次の3つの部品で作っています。
1. 作業場:AIが自社のファイル(文字起こし・過去の開催記録)に直接アクセスできる環境を用意する 2. 手順書:「文字起こしを読む→要約→お礼メール→SNS投稿4本→アーカイブ編集→掲載用HTML」という一連の流れを文書化してAIに渡す 3. ノウハウ:お礼メールの型、SNS投稿の型(報告・感謝・学び・予告の4パターン)など、過去の成功パターンを部品化して保存する
この3点がそろうと、「第27回のフォローをやって」の一言で、AIが文字起こしからお礼メール・SNS投稿・アーカイブ編集・掲載用HTMLまでを一気に生成します。人間の仕事は、最後の確認と送信だけになります。
自動化してはいけない工程はどこか
送信ボタンは人間が押す。これが私の鉄則です。
お礼メールの宛先確認と送信、SNS投稿の公開、ウェブサイトの更新反映は、必ず人間が最終確認してから実行します。生成AIは宛先や固有名詞を取り違えることがあり、社外に出る文章の誤りは信頼に直結するからです。私は自動化のレベルを業務ごとに定め、「生成は自動・公開判断は人間」という線引きを固定しています。
よくある失敗:全部を一度に自動化しようとする
いちばん多い失敗は、フォロー作業の全工程を最初から一度に自動化しようとすることです。型が固まっていない作業をAIに渡すと、修正の手間がかえって増えます。
うまくいく順番は、①もっとも時間がかかる1工程だけを自動化する(私の場合はアーカイブの編集とウェブサイトへの開催報告の更新、合わせて6時間)、②3回ほど回して型を固める、③隣の工程へ広げる、です。1工程ずつなら、失敗しても被害は小さく、改善も速く回ります。
よくある質問
Q. プログラミングの知識がなくても作れますか? A. 作れます。必要なのはコードではなく、業務手順を文章で書き出すことです。
Q. どのくらいの期間で効果が出ますか? A. 型が決まった業務なら、手順書を作ったその月から時間削減の効果が出ます。
まとめ:明日からの1アクション
セミナー後のフォロー作業約8時間、ほぼ丸一日は、「作業場・手順書・ノウハウ」の3点セットでほぼ自動化できます。まずは自社のフォロー作業の内訳を分単位で書き出し、いちばん時間がかかっている1工程だけをAIに任せることから始めてください。
毎月第2金曜開催のAIオープンラボでは、この仕組みを実際の画面でライブデモしています。
--- 著者: 古賀義隆(古賀マネージメント総研 AIサポート事業部 部長)。毎月AIオープンラボを主催(第27回まで開催済)、行政機関・一般企業(上場企業含む)でのセミナー講師。/公開日 2026-07-02・最終更新 2026-07-04
$ 注:この記事の初稿はAI秘書が書き、部長が事実確認・赤入れをしています。